4月 足のむくみ

 日中の暖かさとは裏腹に朝晩は寒さがまだ身に染みます。
一日の気温差の大きいと体調を崩しやすいのでお気をつけ下さい。
今月は足のむくみに関してのお話です。
むくみとは?
 そもそもむくみとはなんでしょうか?
むくみ(浮腫)とは、簡単に言うと身体の中で循環している身体の水分(例えば血液等)が上手く流れずに留まってしまう事を言います。
これが足の部分で起こるので、ふくらはぎや足首がむくんでしまいパンパンに張って足首のくびれがなくなったり太くなってしまうのです。
足のむくみの健康リスク
 足のむくみは見た目に良くないだけでなく、これを放置してしまうと「下肢静脈瘤」という足の静脈にある血液の逆流を防ぐ弁に障害を起こし、血液が足に溜まり血管が浮き出た状態になります。
この静脈瘤は血栓を作りやすい為、脳梗塞のリスクを上げてしまいます。
また足がパンパンに張ってしまうと足の感覚も痺れた様になり転倒に繋がったりしてしまいます。
原因
 足にむくみが起こりやすい原因は様々ですが、
大きく分けると5つあり、
①下肢の筋肉を使わない
②座りっぱなし
③冷え性
④塩分・水分過多
⑤内臓・循環器機能の低下
があります。
①・・・ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、心臓へ血液を送り返す為に大事な機能を果たしています。外出自粛などでこの筋肉筋肉を運動不足で動かしていないと、筋肉が硬くなり、筋肉のポンプ作用が弱り、水分を送り返しにくくなり、足に水分が溜まりむくみになってしまいます。
②・・・①の理由と同様ですが、座りっぱなしでいると足の筋肉を使わなくなる為、足に水分が溜まりむくみます。
③・・・身体が冷えると血管も収縮します。身体を巡る血液の循環も悪くなると水分の排出が上手くいかず身体がむくみます。とりわけ、足などの末端の血管は細い為、より足でのむくみが出やすくなります。
④・・・塩分は体に水分を取り込む作用があります。
身体の中の水分が増え、それを排出する機能が間に合わないと足がむくんでしまいます。
⑤ ・・・身体の水分を排出する機能のある心臓、腎臓、肝臓、甲状腺等内臓の機能が低下すると、水分をうまく排出出来ずに足のむくみが起こります。
対策
 足のむくみの予防には以下の5つの方法が効果的です。
①足を高くする・・・寝る際にタオルやクッションで心臓より足を高い位置に置き、足に溜まった水分を低い方へ移動させる。
②機能訓練・・・歩く、足首の運動等で、ふくらはぎの筋肉を意識して運動して筋ポンプを動かす。
③鍼灸マッサージ・・・下肢の血流を良くして細胞に溜まった水分の排出を促す。
④身体を温める・・・温める事で血管が広がり血流が良くなり、水分が流れやすくなる。
⑤食生活の改善・・・食の楽しみを奪わない程度の塩分過多にならない様な食生活に変更。
 以上の対策で足のむくみの改善が図れます。
訪問鍼灸マッサージの患者様でもむくみに悩まれている方はとても多いです。
ぜひこの足のむくみに悩まれている方がいらっしゃいましたら訪問鍼灸マッサージを体験して効果のほどを感じて頂ければと思います。
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